プロへの道のり 6年目 若手・上司 師弟対談

日々の経験の積み重ねの他にプロフェッショナルへの道はない。

休むことなく働き続ける三菱ケミカルの巨大なプラント群。その安定稼働を守っているのがエムイーシーテクノのエンジニアたちだ。プラントメンテナンスや各種工事プロジェクトにおいて、プロジェクトマネージャーとして陣頭指揮を執る中国事業所機械工事グループの上司・部下の二人に、仕事の難しさや醍醐味について語り合ってもらった。

  • 内山 秀樹(上司)

    スタッフ職/工事管理
    中国事業所 工事管理部
    機械工事2グループ
    GM(グループマネージャー)
    1991年入社/工学部 精密機械工学科卒

  • 波多野 晃(部下)

    スタッフ職/工事管理
    中国事業所 工事管理部
    機械工事2グループ
    2011年入社/生産機械システム技術科卒

入社3か月で早くも工事責任者へ

内山波多野ももう入社して5年か。俺は波多野が入社した時から見てきたけど、間違いなく伸びると思っていたよ。

波多野ありがとうございます。でもどこでそう思ったんですか。

内山仕事ができる男の目をしているなと。ハキハキして元気も良かったし。九州男児のわりに意外とビビリなところは少し第一印象と違ったけど、予想通り仕事はやってくれる。

波多野一生先輩についていきます(笑)。

内山あとでコーヒーおごれよ(笑)。

波多野入社して一番意外だったのは、工事会社だから自分も現場に入って作業するのかと思っていたら、基本的に現場作業しない仕事だったということですね。

内山工事管理部は、工事をマネジメントする役割だからね。といっても楽な仕事じゃないよな。お客さんから発注を受けたら、見積もりを作って金額交渉して契約して。そこから人が始まって工事を段取りする。工事が始まったら安全管理に工程管理。最後は業者さんへの支払いまでやらにゃいかん。関係する人間の数も多い。

波多野2年に1回のプラントの定期修理だと、総勢150人くらいになります。

内山各部門の工事責任者の上に立って司令塔をやるわけだから、けっこう大変な仕事だよな。

波多野大変です(笑)。ただ工事の最初から最後まで全部からんでいくので、うまくいくと面白いですね。

内山だんだん仕事の醍醐味が分かってきたようやな。

波多野先輩には鍛えられましたからね。正直、入社3か月目くらいで「お前行け」と工事責任者を任されたときはビビりましたよ。まあ最初から「すぐに行かせるぞ」という雰囲気は感じていたので、覚悟はしていましたけど。

芽生えた自立心と仕事へのプライド

内山過去の経験から、早く独り立ちさせるには、なるべく早めに責任を持たせて任せた方がいいということがわかってきた。俺も昔は1年くらい後輩を引っ張り回したけど、やっぱり俺が直接出て行くと、なかなか本人がその気にならない。これはいかんと思って早めに表に出すようにした。「失敗をしたら俺が責任を取るから、行ってこい」と言ってね。

波多野けっこう鬼ですよね。

内山いちいち上が指図していたら、自分の頭で考えて動けない人間になってしまう。困ったときにはいくらでも手助けするけれども、まずは自分で考えて進んでいくことが大事。ただし本当に大失敗したら困るから、その前にちゃんと相談してほしいけどね。

波多野かといって放り出すだけでなく、ちゃんと見守ってもらっているのも感じました。お客さんと打合せしていると、用もないのに内山さんがそばをウロウロしていたりする(笑)

内山心強かっただろ。

波多野呼べばすぐに来てもらえるので安心感はありましたね。その反面、お客さんがいつまでたっても僕のことを信用してくれなくて、自分で判断できるようなことでも一々「内山さんを呼んでくれ」と言われてしまうのが悔しかったです。

内山そうすると、どうすればお客さんの信頼を得られるようになるか、真剣に考えるようになるだろ。それが狙いや。そういえば、いつだったか波多野に「もう出てくるな」と怒られたことがあったな。

波多野もっと丁寧に言いましたよ(笑)。「わからなかったら呼びますから、出てこなくていいです」と。2年目の終わりくらいですね。

内山この仕事は自分が親分になって仕切らなあかん。とくに外部に対してはエムイーシーテクノの代表として行くわけやから、そういうプライドというか、俺に任せてくれという気持ちは早めに芽生えてくるよな。

信頼されるエンジニアへの道

内山何か困っていることはないかな。

波多野プラントを担当していると突発的なトラブルが起きることもある。そういう場合は、準備ができない状況で進めなければいけないので大変です。

内山波多野はふだん3つのプラントを見ているからな。だけど昔に比べると、今はプラントが安定してきたから楽なもんよ。俺が入った頃なんか、毎週「また徹夜か」というくらいトラブルが続いて、事務所に座っていることの方が少なかった。今はそういうことはないね。

波多野僕は今の時代で良かったです。

内山いい職場だろ(笑)。

波多野あと、業務上で専門的な知識を求められることが多いので、そういう部分ではまだまだ勉強しなければいけないなと思っています。これは自分の課題ですけど。

内山わからないことがあったら何でも先輩たちに聞けばいいよ。うちは仕上、据付、鉄工とどの分野でも専門職がおるから。あとは経験を積むことやね。プラントの世話をしているといろんなパターンのトラブルが出てくる。数をこなせば自然と知識は身に付いてくる。

波多野やっぱり近くに専門家がいるというのは心強いですね。聞けばすぐに教えてもらえますから。とはいえまだ深い部分の知識が先輩方に比べて足りないのは事実なので、プロセスのメカニズムや解析技術など、もう一段上の専門的な知識を増やしていきたいなと思っています。

内山頼もしいな。波多野が担当している樹脂プラントは俺も若いころに担当したけれども、ずっと同じプラントを担当していると、自分の場所というか、愛着がわいてくるよな。

波多野やっぱり自分が担当しているプラントはもっと良くしていきたいという気持ちになってきますね。

内山自分の担当するプラントで突発的なトラブルが起きて、お客さんが困っている。そうなったら、たとえその日にデートの約束が入っていても「自分が行かなければ」と思うようになる。

波多野(苦笑いしつつ)はい。

内山それがプロフェッショナルちゅうもんや。

波多野僕も内山さんのようにお客さんから信頼されるエンジニアになりたいと思っています。

未来のエムイーシーテクノへ

内山じゃあ一つだけ注文をつけさせてもらうぞ。これは波多野に限ったことではないけれども、最近の若い連中は最初の一歩を踏み出すのがちょっと遅い気がするな。

波多野よく見ていますね。確かにちょっと面倒な仕事があると、いずれやらなければいけないのはわかっていても、つい後回しにしてしまうことは多いです。

内山面倒な仕事でも「これは自分にしかできない仕事だ」と考えれば、少し前向きに取り組めるだろ。どうせやらなきゃいけないんだから、発想を転換して楽しくやってほしい。

波多野そうですね。

内山頼むぞ。まだ意識したことはないと思うけど、いずれはお前たちがエムイーシーテクノを背負っていくんだから。

波多野うーん。まだそこまでは考えたこともないですね。

内山たぶん腕章が緑(管理職の腕章の色)になった時に気付くんだろうね。俺もそれまでは自分の仕事をこなすのに精一杯で、会社のことまで考えている余裕なんかなかった。でもチームリーダを任されて腕章が緑になった途端、これは責任重大やなと思うようになった。自分がしっかりせんと、お客さんである三菱ケミカルの業績に響くだけでなく、エムイーシーテクノという会社の将来、ひいては自分の家族や部下たちの生活にも関わってくる。果たしてそれだけの力が自分にあるのかと、しばし悩んだものよ。

波多野先輩でもそんなプレッシャーを感じることがあったんですね。

内山当り前や。こう見えても、どうすればみんなが元気よく働いてくれるか、いつも気を配っとるぞ。何か波多野から俺に対してリクエストはあるか。

波多野いつまでも今の気さくな先輩でいてほしい。ほら、偉くなると急に経営側の立場になったりするじゃないですか。

内山確かに管理職になると、会社の考えを伝えるために今までとは正反対のことを言わんといかん場合もある。だけどそういうときには「こういう理由でこうなった。すまんけど頼む」と正直に言うようにしているつもりや。みんなを裏切るようなことはできんからな。

波多野そこまで言ってもらうと、納得しないわけにはいきません。

内山よっしゃ。今日は仕事を早く切り上げて、飲みにでも行くか。

上司・部下プロフィール

テニスの腕を買われて菱化テクノに入社。選手として実業団リーグで活躍し、チーム初の全国大会出場を牽引した。引退後は三菱化成エンジニアリングでプラントメンテナンスに従事。趣味は次男(地元強豪校でエース)の野球観戦とゴルフ。

巨大なプラント設備の仕事に携わってみたいとエムイーシーテクノへ入社。プラントメンテナンスのPMとして、定期修理や日々のメンテナンスの陣頭指揮を執る。趣味はドライブとスノーボード。休日はFRの愛車を駆ってドライブを楽しんでいる。

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